タイトルの「ハッピーコンサート」は“乳がんを患った方”と“HIV治療中の方”などを対象にした、音楽を通じて健康になろう!というコンサートです。
今年から始めようと計画しているイベントです。
僕がやっているお店で時々ピアノを弾いてもらっている先生といっしょに企画をすすめています。
埼玉医科大学の和合治久先生がモーツアルトで健康になるという主旨の本を出されていて、その本を僕が読んで感銘を受けたのが、ハッピーコンサートを企画するきっかけでした。
モーツアルトの作品を聞いて、お茶を飲みながら雑談しましょう、という内容です。
乳がんを患った患者さんは抗がん剤や患部の切除で乳がんを克服されたんですが、癌になってしまったという事実と乳房を切除したという精神的な負担などを抱えて癌の転移を心配しながら生活している人が多いようです。
またHIV感染症の患者さんも毎日決った時間に薬を飲んで免疫力が下がらないようにしながら耐性ウイルスの出現を心配しながら、また病気のことが他の人に知られて差別されるのを恐れて生活している人が多いようです。
どちらの患者さんも自分の悩みを話したくても話せる人が回りにいないので、問題を自分で抱え込んでしまって精神的な負担が大きくなってしまうようです。
そこで、和合先生の理論のようにモーツアルトを聞いて免疫力が上がればしめたもの。生演奏を聞くだけでも楽しいと思うし、音楽は2の次で、雑談する機会が持てれば楽しいでしょ?ってことです。
モーツアルトの作品を演奏してくれる人と朗読などをやってくれる人を募集しているのですが、なかなか主旨が伝わらないんですね。
モーツアルトを聞いて本当に免疫力が上がるの?モーツアルトだけしか演奏しないの?と言われます。僕の企画がしっかりしていないのが原因なんですが、目的は一般の人よりも病気の不安を持って精神的な負担がある人がリラックスできる場が作れればいいんですね。その上で、和合先生の言うようにモーツアルトで免疫力が上がればもうけものということなだけなんです。
だから、モーツアルトを聞いて、朗読を聞いて、時には歌謡曲を聞いたり、皆で歌ったり、お茶しながらの雑談が主になったりという内容でいいと思うんですね。
ところが、大病を患った事のない人や病気の身内を持ったことのない人は、人に言えない苦労がどれだけ負担か判らないみたいで…というわけです。
どうやってミュージシャンを集めようかって話をしていたら、ピアノの先生が写真の「文藝春秋5月臨時増刊号 心と身体の処方箋」を見せてくれました。
和合先生も書いています。p66 名医・専門家が教える心と身体の処方箋 「音楽のちから モーツアルトで健康を維持する」
ようするに、薬の処方箋はそれぞれの方が病院でもらってもらって、僕らのボランティアからは心の処方箋作りたいね。ってことです。
そんなわけで、ハッピーコンサートの出演者募集中です。