尾辻かな子さんのイベントへ

尾辻かな子さんのイベントへ

昨日ですが、浜松駅前の楽器博物館の上にある研修交流センターってとこで「浜松ハッピートーク」というイベントに行ってきました。

さーくる安場の代表の大畑君の企画で、こんど参議院比例区で出馬する尾辻かな子さんと浜松市議会議員の鈴木めぐみさんとのトークイベントです。

僕は尾辻かな子さんとは初めてお会いするんですが、想像していたよりも明るい前向きな印象のお嬢さんでした。
女性政治家によくある男性顔負けの威圧感や一見きれいでも某政党党首や郵政法案に反対した方のような違和感のある感じもなく、尾辻かな子さんはいい印象でした。

トークイベントの最初が北海道の「さっぽろにしエフエム放送76.2MHz三角山放送局」の番組に電話で生出演するということで、三角山放送局のパーソナリティの方が分かりやすい質問をしてくれたので、尾辻かな子さんの国政でやりたいことや今考えていることが良くわかりましたね。

セクシャルマイノリティの代表が国政の場にいるということはとても心強いし、いろいろなことが変って行くきっかけになってくれるといいなぁと思います。

セクシャリティに関する僕個人の考え方はクローゼットの中にいてもいいし、黙っているのがしんどいならクローゼットから出ればいいと思っています。要するに個人の問題だと思います。

というのは、自分のセクシャリティをカミングアウトするということは異性愛者でもあまりやらないことだと思うからです。現代は複雑な世の中になっているので性指向もびっくりするくらい様々あります。そういったことを友人や家族、会社の同僚に話したところで、理解してくれる相手はいつもと変らない対応だし、理解できない人は引いてしまって最悪無視される存在になるかもしれません。

自己満足や自分のの為にカミングアウトするなら自分は救われるかもしれませんが、回りの人はそれを聞かされて、これからどう対応していったらいいのか分からなくて混乱する人も多数いると思います。いつもと変らない付き合いでいいよって言われても、その人のセクシャリティを知ってしまったら秘密を共有することになってしまうわけです。ちょっと面倒ですよね。

そういったことから、僕はその人のセクシャリティや障害の有無、障害の程度などは変えようがないものなんだから、ありのままの自分で生きてゆけばいいと思っていますし、僕はそうのように行動しています。でも、そういった生き方をしていると世間の人からは“変った人”とか“自由に生きている人”って悪く言われたり良く言われたりしているだけで、環境自体は決して変らないですね。

もし、セクシャリティや障害などで差別を受けたり嫌なことをされたら、黙っていないで立ち上がるべきだと思います。1人ではなかなか発言できないことが多いかもしれませんが、多数になれば何かできるようになると思います。そういったことが起きているので、いろいろなボランティア団体ができていて発言をするようになってきたわけです。

性感染症の予防啓発のボランティアを初めてから5年になるんですが、当事者の声がないと行政は変らないということをとても感じます(当事者の声があっても変らないことが多いかもしれないけど…)。

選挙の時だと「こんなことで困っています」という声を政治をやっている人は聞いてくれるんですね。
この機会をいろいろと活用したいと思います。

僕個人はいくつかの政党のやり方を快く思っていませんが、尾辻かな子さんのようなセクシャルマイノリティの方が国政の場にいることでいままで変らなかったことで我慢していたことが良くなっていくように声が上げやすくなると思って、彼女を応援したいと思います。

http://www.otsuji-k.com

<尾辻かな子さんと鈴木めぐみさんを知らない方のために…>

尾辻かな子さんのことはニュースで知っている方も多いと思いますが、大阪府議会議員の時に本人がレズビアンであることを公表して国政政党から国政選挙に日本で初めて出馬するんですね。それでゴルフのさくらパパとかと同じようにマスコミに取り上げられているようです。

僕が彼女(?)の活動に関心があるのは政策のひとつに「虹色の社会へ」というのがあったからです。
「若者、女性、マイノリティの視点を活かし、女性、子ども、若者、シングル生活者、様々な病気や障害と共に生きている人たち、外国籍住民、性的少数者、HIV陽性者など、多様な人々が共に生きる社会を目指します(虹は性的少数者のシンボルであり、性と生の多様性を表しています)。」

鈴木めぐみさんは女性の視点で浜松市の様々な問題にがんばっている市会議員さんでもう8年くらいになるのかな。バランスの良い視点がいいなぁと思って活動を見ています。
http://megu.hamazo.tv/

昨日は静岡新聞の記者さんにボランティア活動の事をちょっと話をして、ブラジルのテレビの取材にも応えたんですが、

浜松市には日系ブラジル人が2万人くらいいますよね。浜松市議会議員選挙で「ブラジル人は…」ってブラジル人すべてが教育程度が低くて犯罪歴があるようなことを選挙カーから叫んでいる候補者がいましたが、僕らが日本人は…って全部いっしょと思われると気分が悪いように、ブラジル人も同じように気分が悪かったと思います。在日韓国/朝鮮人も同じで、浜松の外国人は…って言って、浜松に住んでいる外国人はすべてダメって言っていた県議会議員選挙の候補者もいましたね。その方は誰かに指摘されたのか1日だけで、翌日からは「浜松に住む外国人は…」という表現は止めました。

日系ブラジル人も2万人いれば、小さな町村の人口になります。
シングルマザーも同じように皆が協力すれば多数になります。レズビアンもゲイも集まれば多数になります(正確な統計はないのですが、研究によると人口の5〜10%が同性愛者という説があります)。障害のある人も同じです。

先日、連雀の谷島屋から出たところで車いすの方と介護されている方に道を聞かれました。市役所に行きたいんだそうです。浜松市役所へは谷島屋の前から北にまっすぐ歩いて5分くらいですが、車いすでは行けません。介護の人がついていても行けません。地下道をくぐらないと行けないからです。

僕は左に行って、歩道を右に行くと地下道を通らないから車いすでも行けるけど、坂道が急だし、歩道が変なレンガが入っていたり、道路もでこぼこが多いから大変ですよ、って言いましたが、大丈夫です言われて行かれました。障害のある人がひとりで行けない市役所なんて信じられませんが、それが浜松市の現実なんですよね。マイノリティにはひどい対応です。

同様にHIV検査に関しても、浜松市が政令指定都市になる前はザザシティの中央館で県庁が夜間の血液検査をやっていましたが、今は車かバスでないと行けない場所にある保健所でしか血液検査はやっていません。

そういうことが多々ありますよね。テレビのインタビューでは日系ブラジル人も自分達の現状や問題を行政や政治に訴えていくべきだと話しました。いつまでも黙って隠れて生活していることもできるけど、声を出さないと生活環境は良くならないと思う、と話しました。

普段は隠れているマイノリティの人は行政に話しにくいことが多いと思うから、選挙の時には政治家は話を聞いてくれるので、今は声をあげるチャンスだと思うわけです。

セクシャルマイノリティという立場で国政にたずさわってくれる人がいるのはとても心強いと思います。もっともっとマイノリティに属している人が政治の場で出てくれたらいいなぁと思います(行政にもマイノリティの人は多くいると思いますがたいては黙っています、仕事を失ってしまう恐れがあるからね)。

マイノリティにやさしい社会はマジョリティにやさしい社会です。

戦後しばらくは女性は社会でマイノリティの存在でしたよね。女性は家事をして子供を育てる存在だった時代が長い間続いていました。戦後に女性の代議士がたくさん登場して、女性の地位は確実に上がってきたのは歴史の事実です。

セクシャルマイノリティも障害のある人も、シングルマザーも独身者もマイノリティの代議士がたくさん登場することで、マイノリティがなんでもないことになっていくと思います。

長文ですいませんでした。


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